ITコンサル・国家公務員の道を蹴って当時10人規模のベンチャー企業を選んだ社会人3年生の「これまで」と「これから」
2017年にTOKIUMのセールス部門新卒第1号として入社し、現在はセールスのエースとして活躍する傍ら、人事も務める上原氏。今回のインタビューでは、上原氏の人物像と仕事にかける想いを掘り下げる。
Jリーガーへの夢破れ、そのエネルギーを勉強にシフトした地元~浪人時代。
私は生まれてから高校卒業まで18年間ずっと群馬で育ちました。
群馬での私はとにかくスポーツが大好きで4歳から高校までサッカー一筋。高校ではキャプテンとしてチームを率い、県3位にまで上り詰めました。引退後は体育系の大学に行き、その後はJリーガーとして活躍したいとまで考えていました。
ですがその矢先、怪我をしたことでその夢を絶たれてしまいます。自分の目指していたものになれなくなる、その事実を受け入れられず一瞬荒れたときもありました。
ただそこから「今からでもやっただけ報われる」と考え、今まで費やしてきたエネルギーを勉強にシフト。現役での合格はかないませんでしたが、浪人時代に東京へ引越し。知り合いが全くいない中でとにかく勉強と読書に集中する日々を送り、国際基督教大学へ入学しました。
自分にないものを目指し学び、考え方が大きく変わった海外留学。
私は勉強や読書を通して「知らないことを知るために考える」ことが好きになっており、大学も「英語はできないけど授業にチャレンジしたい」「今までの自分にまったくない海外への挑戦をしたい」という理由でICUを選びました。
今考えると真面目な学生だったなと思います。経済学と国際関係学という2つの専攻を持ち、ひたすら勉強していました。お酒も飲まない、本も読まない、合コンもしない・・・つまらないと言われても仕方ありませんね(笑)。
ただ挑戦は続けていて、英語ができない状態で「英語ディベート」サークルにはいったり、外国籍の教授と一対一で拙い英語で指導をうけたり・・・最後には英語は十分にできるようになり自分ができることが増えていく喜びを感じました。
特に印象的だったのは海外留学。大学在学中にカナダ・イギリス・韓国にそれぞれ2ヶ月ずつ留学したのですが、そこで様々な価値観に触れ合うことで思考が広がったと思います。
今まで当たり前だった常識を疑う、自身の良さ悪さを自分で理解するということはもちろん、いままで「こうあるべき」と思っていたことも意外とそうじゃなくても良いかもと思うようになり、思考がかなり柔軟になったかもしれませんね。
就活は順調でも決めきれない中でTOKIUMと出会う。
留学から帰国後3年の冬から就職活動をはじめました。正直あまりどこにすると決めずに就活をしていましたが、大事にしていたことは2つ。
1つは「既定路線に乗らない」こと。キャリアパスが明確なのはよいことですが、既定路線=楽で乗っかるだけのイメージが強く、自分の未来が就活時点で決まってしまうような選択はしないと決めていました。
もう1つは「興味があることに失敗を恐れない」こと。若い期間はあっという間なので、興味がある/必要だと思うことは今のうちからどんどんやってかないといけないと思うし、若さから失敗してもまだ大丈夫だろうと思い、挑戦ができそうな環境を探しました。
その中で、ITコンサルに内定をもらい、同時に進めていた国家公務員一種の試験にも合格。ただそれぞれに良し悪しがあり、なかなか決めきれないでいた中で内定先の社員の方に相談したところ、「ベンチャーとかも見てから決めれば?」と言われて紹介されたのがTOKIUMでした。
「周りの人がしないような挑戦」ができる「早送りな」環境
初めて黒崎さん(注・TOKIUM代表取締役の黒崎賢一)にあったときは「全然社長っぽくない」と感じたことを覚えています。学生起業だからこそかもしれませんが、非常に近い距離でコミュニケーションが取れたことが楽でした。
その後インターンとして週一で出社するようになり、Dr.経費精算に関わる記事の作成やリバイスなどを担当していました。そのころは9人ほどの組織だったのですが、それぞれがこの事業を大きくするという思いで活発な議論をし合っており、驚くほどのスピード感で物事が決まっていく。自分もその議論の輪に入って業務を進めていくことに魅力を感じ始めた頃に、黒崎さんから「うちには君が必要だから来てほしい」という話をもらいました。
「来てほしい」と言われたことは素直に嬉しかったですし、「大学同期が取らない選択肢に挑戦してみたら面白い」「早送りな環境で生きることも挑戦だけど失敗したら失敗したで良い」と腹をくくり、4年生の1月に入社を決めました。そもそもTOKIUMを紹介してくれた会社の方に内定のお断りをするのは非常に申し訳なかったです。
「サービスも自分も」磨き上げてお客様に価値を提供する
入社後、現在はDr.経費精算のセールスとして、社員数1桁台の会社から1000名以上まで幅広くお客様を担当しています。
「Dr.経費精算」を選んでいただくためには業界知識(会計/IT/法律/業務フロー)が必要なのはもちろんですがいちばん大事なのは顧客の成功をイメージして「自分が自信を持って」製品を提供すること。カスタマーサービス・開発メンバーと一緒により良いupdateが出来、顧客に喜んでもらうことは大きなやりがいです。
updateのたびにどんどん知らない用語が増えていくのでそれを覚えるのは大変ですが。
他にも採用に関する業務に携わったりと入社3年目でもまだまだ駆け抜けて息継ぎが大変な状況ですが、4半期ごとに振り返ったり、社外の友人と会話したりする中で自分の成長を強く感じています。
今後は今担当していることにもっと主体性を持って責任を持つ範囲を広げていきたいですし、もう少し落ち着けるようになったら大学院でもう少し学びたいことがあるので両立していければと思います。
「会社に期待しない」「未確定未来を楽しめる」人は是非一緒に。
当社は入社後のイメージギャップ有無があまりない会社だと思います。
というのはいい意味で「会社に期待しない」からです。
人数も約50人になり今後増えていく中、まだまだ変わっていかなければならないことは多々。
未整備な部分を「誰かがやってくれる」ではなく「自分が作っていく」気概があるメンバーが多いからこそ、仲間が増え続けても掛け算になる組織になっているのだと思います。これからも様々なことへ挑戦していくことを決めている会社ですが、未確定未来が多いので・・・そうなるものだと思わずに、それを作ってくのは自分であるという思いを持つ人と一緒に働けるといいなと思います。
最後に一言。私は「就活=22歳までに人生決められなかった人の敗者復活戦」だと思っています。きちんと今の自分と今後の自分を考えて、取れる手段は取りながら真摯に向き合う事が大事だと思います。僕もやりたいことを突き詰めていった結果、今の会社にいます。後悔がない選択ができる機会になることを切に願っています。
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