「自分に正直に」教員志望の彼女が留学を経て選んだキャリア
2019年入社で今年入社2年目、カスタマーサクセス部で活躍する田中良子さん。ふんわりとした雰囲気と、落ち着いたロジカルな語り口から「ゆるふわ系ロジック」というあだ名を付けられていたこともあるという、社内の人気者だ。彼女はもともと英語教員志望だったのだが、就活の時期に自分と向き合い熟慮した結果、現在TOKIUMで働いているという。彼女が新卒でベンチャー企業で働くと決意した背景、そしてその中でもTOKIUMを選んだ背景を探っていく。
カナダ留学中にもらった「自分に正直でいることが大切」という言葉で、世界が変わった。
学級委員に推薦されたり、小学校から高校まで続けていたバスケットボールでもキャプテンを務めたりするなど、優等生気質が強い八方美人な子どもでした。
そんな私を変えたのは、大学3年生の時に経験したカナダでの留学です。カナダでの生活の中で、移民が多いという歴史的背景から、各人がアイデンティティを強く持っているカナダの風土に居心地の良さを強く感じました。
その中でも印象に残っているのが、ホームステイ先のホストファザーがくれた ”Honesty is the best policy. “(自分に正直でいることが大切)という言葉です。カナダでの生活で人それぞれ違うのが当たり前という価値観に触れ「自分らしさこそが重要だ」という考え方を持つようになったのです。
英語教員になる前に社会を知ろうと始めた就職活動が楽しく、のめり込んでいった。
もともと私は高校の英語教員を目指していました。しかし、大学での専攻が「英語学」だったため、「英語を教える方法」をしっかりと学ぶ機会がありませんでした。カナダ留学の背景としても、非英語圏の人に対して「英語で英語を教える」TESOLという教育方法について知りたいという思いがありました。
学部卒業時の私は「英語を教えるスペシャリストには未だほど遠い。知らないことを教えるわけにはいかない。」と大学院進学を決意し、英語教員への道を進んでいました。
大学院も後半となって就活を始める時期になり、自分自身のこれからについて改めて考えてみました。その中で、「自分が教員になった時、子どもたちにより多くを教えられるようになるには、他の仕事も知っておいた方が良いのではないか?」という思いが強くなり、就職活動を本格的に始めることになりました。
就職活動をして気づいたのは、世の中にはやりがいのある仕事が、教員以外にもたくさんあるということ。せっかく教員になる前に(もしくはならずに)就職するならば、より多くをスピーディーに経験できるような環境に身を置こう、とベンチャー中心の就活を進めました。始めてみると就職活動は楽しく、色々な人と話すことのできる貴重な機会だと感じてのめり込んでいきました。
就活を終えた後に出会ったTOKIUM。「変人の多さ」に惹かれていった。
「若いうちからより多くを経験し、人間としての経験値を積むことのできる環境」を求めて始めた就職活動は順調に進み、あるベンチャー企業に内定承諾して6月には就職活動を終えていました。そんな中、就職活動を終えた12月、偶然友人に誘われて参加したTOKIUMのインターンが、私にとって大きな転機となるのです。
2日間の短期インターンを終えた後、オフィスで開催される会社全体での飲み会「締め会」に行ったとき、TOKIUMの「人」に惹かれました。みんな優秀なうえ、自分を持っている。人に迎合しすぎず、無理に気に入られようとしない。意見を言い合うが、根本的に優しく、手を差し伸べてくれる雰囲気がある。そして何より、「変人」が多かったです。
カナダ留学以来私が大切にしている、「自分に正直でいる」ことを大切にしている人が多く、親和性を強く感じたのです。代表の黒崎の人柄にも惹かれました。彼の「無駄なものは徹底的に排除する」「良いものは直ぐ取り入れる」という考え方は先進的で、そのうえ「互いに尊重しあい、チームワークを重視する」という考え方が魅力的で、「彼と一緒に頑張って、上場という目標に挑みたい」と思うようになりました。
締め会で感じた直感が入社意志に変わった決め手は「フェーズ」です。SaaSの市場が伸びていることに加え、会社として伸びている実感がありました。業界1位ではなくて成長して追い抜いて行く楽しさがある会社だと思いました。「自分がここに入ったらどんなことができるだろう?」と考えたら、これから数年で目まぐるしく変わるであろうフェーズを経験する社会人人生は楽しそうだと思いましたし、オペレーションの一駒以上のことができるという期待感を抱きました。
「心が喜んでいる方向へ」自分の可能性と直感を信じて、素敵な人と一緒にいよう。
TOKIUMで仕事をしていて感じるベンチャー企業のメリットは主に2つあります。1つめは、毎日新しいことをやる(やらざるを得ない)ので、若い時間を無駄にしていないと感じながら過ごせること。2つめは、社員みんなの人柄に触れて入社したため、人間関係のストレスなく過ごせていることです。大変なのは仕事内容だけであって、それ以外の人間関係などの余計なストレスとは無縁の生活を送ることができています。
一方で、ベンチャー企業で働くデメリットがあるのも事実です。当然つぶれるかもしれないし、リソースが足りないので楽に働けるわけではありません。大企業にいたら教わるのだろうなあ、ということを教わることがなく、体系立って授けてもらえる知識がないので、失敗しながら自ら学んでいかなくてはなりません。自分から学ぶスタンスがないと不幸になる環境なので、それをよく考えたうえで入社して欲しいです。
私自身、入社当初はマーケティング配属でしたが、部署紹介で魅力を感じたカスタマーサクセス部に入社1カ月で異動しました。システムのことも経理のことも充分理解していない状態で担当を持つことになったので、帰宅後に担当サービスをマニュアル片手にひたすら触ってみたり、わからないところを自分から聞いてみたり、と自学自習をしないと生きていけない状況でした。その時はとても大変でしたが、自学自習した方がはやく理解できましたし、担当を持ってしまったプレッシャーで頑張れました。
今後のキャリアは未定です。はやく一人前になって、一人前になったら見える世界に期待しています。将来多くの選択肢から自分で「選べる」だけの実力を持っておきたいという思いがあるのですが、この会社にいたら大丈夫だな、と思います。急成長中の会社だからこそ、自分の手でよりよくできる余白がたくさんあるので、転職をするにしても「やってきたこと」として話せることに困らないはずです。
人がこう言っているからYESと言うのではなく、自分がYESと思うからYESと言う人、自分が学びたいから学ぶ人、にはうってつけの環境です。私の場合は、心が喜んでいる方向へ、自分の可能性と直感を信じて、素敵な人と一緒にいようとした結果の先に、この会社での今がありました。
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