「自分の成長スピードを変えるため」外資系IT企業の社員がベンチャーへ。
4年勤めた外資系IT企業を退職し、昨年4月からTOKIUMに参画した寺田太一氏。早稲田大学国際教養学部を卒業し、SEとして順調にキャリアを積み上げていた彼が、なぜベンチャー企業への転職を決めたのか。その背景を探る。
思い立ったら振り切るタイプ。興味があることには常に全力で
––小さい頃はどんな子どもでしたか?
基本的に人見知りしない性格で、好奇心旺盛だったかもしれないです。自分では覚えてないですけど、親も知らない人の家に上がり込んでいたらしく、「おたくの息子さんかもしれないです」と電話が掛かってきたことがあったみたいです。
––ええっ、その方がいい人でよかったですね…(笑)
ははは、そうですね。小さい頃はそんな感じでしたが段々落ち着きました。中学3年生の頃にニュージーランドに留学して英語が楽しいなって思って、そこからは振り切りましたね。大学受験も英語に絞って、自分が行きたいと思う大学だけ受験しました。そして第一志望の早稲田大学の国際教養学部に進学しました。
––大学ではどんなことを専攻されたんですか?
専攻というか、教養学部なので専門がないんですよ。だから理系も文系も自分の興味のあることを、英語で勉強するような感じでしたね。それと、カナダの大学に留学したとき履修したい授業があったんですが、留学生は受講できなかったんです。そこで留学先の学生課に掛け合って教授と一対一で話をして受講許可をもらったことがありました。
––これだ!と決めた時の行動力がすごいですね。就活についてはどうでしたか?
今思うとよくやったな、と思いますけどね(笑)。就職については、基本的に知らないことが嫌な性格で、浅くても幅広く色々知っておきたいので、色々なことに携われる業種や職種が良いと考えていました。だからコンサルとかIT、金融等を見ていたんですけど、結局ITがないと何もできないなと思ったので、最終的にIT企業への就職を決めました。
「自分の成長スピードを変える」 人生の転換期
––なるほど。そちらの企業で4年働いたあとTOKIUMに転職されていますが、その経緯を聞かせてください。
元々ITを選んだ理由が、いろんな会社を見たいからだったんですが、結局一つのプロジェクトにアサインされると、長期的に取り組まないといけないんですよね。プロジェクトを通して一通りシステム開発の経験ができたんですが、その反面「このまま居続けてもな…」という気持ちがありました。
––TOKIUM代表の黒崎さんと出会ったきっかけはなんですか?
実は、彼が学生時代に筑波のマンションで事業を行なっていた(2013年頃)から知っているんですよ。知り合いを経由して出会い、一緒に色々やるようになりました。大学4年生の頃には、TOKIUMの事業の一つ「Dr.Wallet」に関連する情報サイト の編集長をやってました。編集長っていっても何もしてないですけどね(笑)ひたすら記事100本書くっていう。100本ノックみたいな。
––記事を100本書けるっていうのが凄いです(笑)
という感じでTOKIUMとは元々関わりがあったから、どんな人が働いているかは知っていたんですよね。当時は4人くらいで事業を作っててみんな同い年なんですけど、同じ年齢でこのビジネスとサービスを回しているってレベルが違うなって。他に入ってくる人とかの話を聞いてても面白いし、凄く興味はありました。
––そういうこともあって、TOKIUMへの転職に前向きだったんですね
あとは黒崎さんのファンだったっていうのもありますね。彼の行動力は半端じゃないし、発想も面白くて、僕には無いものを持っているなって。前々から声を掛けてもらっていたんですけど、当時の仕事の都合もあり、まだ待ってほしいと伝えていました。でも、彼らの描いている成長軸と自分の成長軸が全然違って、どうすれば早く追いつけるだろうと考えたときにベンチャーに参画することが一番早いなと思って。それでTOKIUMへの入社を決めました。
––今の担当業務であるカスタマーサクセス(CS)について教えてください。
カスタマーサクセスの考え方をわかりやすく言うとWin-Winだと思います。つまりお客様を成長に導くことで、会社もどんどん良くなっていくという仕組みです。僕等のサービスで、お客様のビジネスがより成功に繋がるようにお手伝いするという感じですかね。システムの運用をお話ししながら、先方が持たれている課題を一緒に解決していきます。その結果「業務が効率化した」「導入してよかった」などの声に繋げるのが、CSの仕事です。
「責任感」「本質を見ること」「受け手思考」
––仕事をする上で心がけていることはありますか?
三点あって、一つ目は「責任感」です。自分の仕事を責任持ってやり遂げることで人から信頼され、次の仕事に繋がると思っています。二つ目は「物事の本質を見ること」。何が問題なのか、なぜこのような状況になっているのかを見極めることが大切だと考えています。三つ目は「受け手思考」。話し相手が何を求めているかを理解して、互いの解釈に誤解のないよう努めることでタイムロスも防げますし、結果、CSの目的であるWin-Winに繋がると思います。
––就職先を迷っている人にTOKIUMのおすすめポイントはありますか?
そうですね、今は会社としても過渡期に入っているので、新しいビジネスを作る上で挑戦したいと思ったらすぐに出来る土壌だと思います。TOKIUMには、意見を聞く、話せる、そしてやりきる風土があるので、自分の成長をスピードアップしたいなと思う方には最適な環境だと思います。
––どんな人が入社してきてほしいですか?
個人的には、誠実な人が入ってきてほしいです。さっき言った「責任感」にも繋がりますが、最後まで仕事をやり切る人だと信頼できますしね。それと社内モットーのひとつである「他責NG」じゃないですけど、人から意見を聞きつついろんなことを考えて最終的に自分で選択して入社してほしいなとは思いますね。
––「自分で選択して」というところが、寺田さんらしいメッセージだと思います。最後に何か一言頂けますか?
ベンチャーでやっていくのは正直大変だと思います。でも考えなども含め、一緒に作っていくことができる環境なので本当にやりがいはあると思います。自分自身で後悔しない道を選んで下さい。その上でご縁があれば、TOKIUMでぜひ一緒に働きましょう。
––ありがとうございました!
実直な人柄が印象的な寺田さん。取材中、筆者のIT知識不足に対しても嫌な顔一つせず、丁寧に教えて下さいました。どんな作業も妥協せず丁寧に取り組む姿勢は、会社における番人と言えるかもしれません。
2019年社員旅行🐻 越後湯沢行きのバスにて
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