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コンサル業界VS事業会社:経営企画部長が語る両方の魅力と選択のポイント

今回はコンサルタントとして活躍し、現在TOKIUMで経営企画部の部長を務める佐伯聖一さんにインタビューしました。BIG4と呼ばれる大手戦略コンサルティングファームで約5年間、大手企業を相手に経営管理や財務領域の支援を行った後に、2022年11月にTOKIUMに入社されました。ファーストキャリアでも、転職先でも人気が高まるコンサルティングファームと少数精鋭のスタートアップ。どちらも経験した経営企画部長に「コンサル業界VS事業会社、結局どっちが良いのか」をフラットな目線で話してもらいました。


これまでのキャリア

ーまず、TOKIUMに入社するまでのキャリアを教えてください。

関西学院大学を卒業後、新卒で大手SIerに入社し、システムエンジニアとして会計システムの構築に携わりました。当時は独立を考えていたため、営業スキルを身に付けたいと思い、インターネット関連の事業を手がけるベンチャー企業に転職しました。そこでは3か月ほど営業を行った後に、1社目の知見を活かして、上場に向けた社内整備を行うように経営陣から依頼されたので、会計基準の見直しや業務フローの整理など主に上場準備を経験しました。残念ながら上場には至りませんでしたが、もう少し管理会計の知識や経験を深めたいと感じ、その後BIG4の1社へ転職を決意しました。そのコンサルティングファーム(以下、「コンサルファーム」)では5年ほど、主に大企業を相手に経営管理の高度化の支援を行っていました。

ー具体的に大手コンサルファームではどのような経験をされましたか。

主に経営管理や財務マネジメントを行っていました。資金効率のグループ全体最適や、管理会計のあり方、為替リスク管理の支援など、大企業を相手とした経営課題の支援が多かったです。主なクライアント先が大企業のため、その経営に携わることは日本のGDPにも直結しており、国の経済に影響を与えられる規模の大きさを体感しながら仕事をしていました。


コンサルと事業会社の魅力について

ーコンサルタントとして活躍した佐伯さん。そこで身についたスキルを教えてください。

コンサルファームに入社するとクライアント先の戦略策定や業務改善に携わる機会が多いため、課題解決マインドが身につきます。また、ある特定の業界や分野に特化したキャリアを歩むことが多いです。その特定分野で何年も経験を積めるため、成功事例や失敗事例など、とある分野に詳しいプロフェッショナルへと成長することができると言えます。私の場合、2社目の会社で会計管理などを行っていたため、コンサルファームでも同様の領域を任され、経営管理のプロジェクトリードの経験を通じて、財務マネジメント(トレジャリーマネジメント)という専門性を身につけました。

ーダイナミックさが佐伯さんが感じたコンサルの魅力なんですね!一方、TOKIUMは事業会社であり、まだ駆け出しのスタートアップです。TOKIUMならではの魅力は何でしょうか。

現在のTOKIUMは事業が驚異的に成長しており、会社のフェーズの変わり目を経験できる点が魅力だと感じます。事業が成長している分、投資が拡大するので、若手でも大きな予算を与えられることも多く、「どうやったら更に事業を伸ばせるか、どんな施策が効果的か」といった自らの考えをもとに、主体的に組織を動かすことができます。
コンサルファームではプロジェクトをリードするマネージャーに昇格するまで、新卒入社で10年程度の時間を要します。一方TOKIUMは毎年2倍以上成長している今のフェーズだからこそ、新卒社員でも適任だと判断されれば、若手であってもリーダーやマネージャーとして抜擢されることも珍しくありません。実際、新卒3年目の社員が課長に昇格し、新卒5年目が30名を超える組織をまとめる部長になっています。また、経営企画部には2年間営業として活躍した新卒3年目社員が在籍しており、未経験ながらも日々頑張って活動してくれています。
実際に新卒を含め若手社員の活躍によって今の事業の急成長を実現してきた実績があるため、今後も若手社員が重要ポジションに抜擢され続けると思われ、組織を主体的に引っ張る手触り感を楽しめるのではと考えます。


それぞれのキャリアにおけるリスクについて

ーあらゆる知見をもとに提案するコンサルファームと主体的に事業を動かす事業会社。それぞれ入社するうえで気を付けるべきことはありますか。まずはコンサルファームから教えてください。

必ずしも得意分野や希望する領域に挑戦できるわけではないことです。毎年大量の新卒社員が入社するため、配属先や任される案件が希望通りにいかない可能性があります。全員の希望を叶えているとどうしても偏りが出てしまうので、いわゆる配属や案件ガチャに直面するリスクは拭えません。
近年だとファーム内でBPOセンターを設置するなど、スポットで発生する仕事のアウトソース先としてコンサルタントを活用されることも珍しくないです。もし「コンサルファームでこの領域をやりたい」というこだわりを持つ人や、難易度の高いプロジェクトに専念しポータブルスキルを身に付けたい人にとっては、そういったプロジェクトにアサインされた場合、大きなギャップを感じる可能性があります。一定の活躍をしていれば希望を聞いてもらいキャリアを修正することができますが、そうでない場合、人手の足りないところに回される要員となり、思い描いたキャリアを歩めないリスクがあります。

ー以前はコンサルティングファームを選択することは、『つぶしが効く』と言われてましたが、実際に現在においても『つぶしが効く』スキルを得られるのでしょうか。

以前のコンサルティングファームは少人数でプロジェクトチームが形成されることが多いため、ひとり一人への責任の範囲が広く、大きなプレッシャーがかかる環境でした。ただその分、個人の価値が今以上に大きく、成長スピードも非常に早かったです。一方、昨今のトレンドとしてコンサルのビッグファーム化が挙げられ、1年間で新卒社員が何百人も入社しています。入社後の数年間は、人数の多いプロジェクトにアサインされ続けるため、結果としてひとり一人の裁量権がどうしても限定的になり、早期の成長実感を得にくいのではないかと思います。
「つぶしが効きそう」という場当たり的な理由で入社を決めるのではなく、長期的な目線でどんなキャリアを歩みたいか、そのうえであらゆるリスクを承知した上で、それでもなぜコンサルタントになりたいのか、を徹底的に考えるべきだと思います。

ースタートアップフェーズの事業会社に入社するうえで気を付けるべきことはありますか。

事業会社の場合、その会社の成長率を注視するべきです。成長している産業であれば、そのスタートアップ企業の多くは成長しており、より投資に回す資金も多いはずです。投資が多ければ会社として新しいことに挑戦する機会が多いので、失敗に対しても比較的寛容で次のチャンスに繋げられます。一方、停滞産業にある会社や成長率が鈍化するスタートアップだと、投資に回す額が少なくなり、チャレンジできる確率が減ります。成長している企業では失敗しても次につなげられますが、そうでない場合、当たり前ですが失敗リスクの少ない既存の活躍している社員にボールが渡され、若手社員に裁量を与えられるという機会が減ります。


新たな挑戦として選んだTOKIUM

ーTOKIUMを選んだ理由を教えてください。

転職の際に、労働人口が減り続ける中、更なる売上拡大を狙う現代において、DX等で労働生産性を高めるITベンチャーがもっと頭角を現すべきだと思っていました。また、コンサルで培ったスキルを活かしたいという想いと、2社目で達成できなかったIPOにもリベンジしたいという想いを抱えていた中で、「時を生む」を理念に掲げるTOKIUMに出会いました。代表の黒﨑さんやCFOの堀地さんを含む経営メンバーとの会話を通じて、各々の考えがあるものの、全員が更なる成長を常に考えていることが分かり、エネルギッシュで前向きに仕事に取り組んでいるのが印象に残りました。そのため、変な社内政治もなく、良いと思うものはやるべきで、そうでないものはやらないべきと判断が明確なのも魅力でした。私も「時を生む」一翼を担いたいと感じ、TOKIUMへの入社をしました。

ー最後に、どんな人がTOKIUMに向いているか、教えてください。

前述したとおり、TOKIUMは新しいことや重要ポジションを任される機会が多い会社です。経営メンバーとコミュニケーションをとる機会が多く、一つの取り組みが業績に直結しやすいため、何をすれば会社の成長に繋がると言った勘所を若手社員でも得られる環境です。いわゆる「打席に立つ」機会が多いため、さまざまなことに興味関心を持って仕事に取り組めるかが重要です。上司から仕事を振られた際に、その仕事の意味の理解に努めたり、成果を最大化させるためにあらゆる手段を使ったり、好奇心をもって目の前の仕事に取り組める人がTOKIUMに向いていると思います。私が所属する経営企画部はできて間もない部署なので、勝ち馬に乗るのではなく勝ち馬にする、誰かが歩んだレールではなく自らが創るというマインドを持った人とぜひ一緒に働きたいです。


TOKIUMは新卒採用を強化しています!

TOKIUMは「豊かな未来の創出」に共感する仲間を募集しています!TOKIUMはこれまでに累計約50名が新卒入社し、現在も新卒採用を強化しています。部長や課長といったマネジメントや新規事業の立案等を行うなど、年齢に関わらず若手から拡大フェーズを支える組織創りに携わることができます。
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